森川弘子さんの年収150万円一家を読んだ
森川弘子さんの年収150万円一家と年収150万円一家節約15年目を読みました。
旦那さんはSF作家、森川さんはイラストレーターという収入が不安定な夫婦と娘さんの3人家族の節約生活に関する本です。
とりあえず色々低収入生活というか貧乏生活についてググってたら見つかったので読んでみましたが、昨日書いた大原扁理さんの生活を夫婦でやっているみたいな感じですね。
家族みんなでついでにトイレで節約する徹底ぶり
森川家は本当に生活する上でお金を使わないんです。トイレすら一緒に済ませて水道代を節約するとのこと。
僕は家族といえどトイレはキツイだろと思ってましたが、森川さんは汲み取り指揮便女の家に育ったらしく平気らしい。あとバックパッカーとして世界各地を旅したので、トイレが不衛生なとところなんて世界では当たり前で慣れっこ。
韓国も下水道があんまり整って無くてトイレットペーパー流せないと聞きますし、まぁそう言われればそうかなあと思いますが、日本でやるのは凄い。
ただ一応これは水道代より水資源の節約するための行動らしいですが、読者からの受けは相当悪かったらしく書いたのを後悔しているそう。(笑)
年収150万円生活の秘訣は自炊、懸賞、フリマ
家計簿も書かれているんですが、基本モノは買わなくて懸賞などで貰う。買うのはフリマ。
懸賞は毎月葉書は10枚ぐらい出して、ネットでも応募しているそう。これでホームベーカリーが当たったり、旅行券を当てたりしているそう。懸賞は応募し続ければ当たるとは聞きますよね。
そして食事は安いものを買って徹底して自炊という生活。家族3人で毎月の食費がほぼ1万円程度というのは凄い。
でも薬味などはガーデニングで作ったり、安い食材を買ったりして作り置きしたらできるのかな?……なんて思いますが、僕は実家住まいなのでわかりません。
でも、多分、世の旦那さんが奥さんに1万円ぐらいで食費は抑えてと言ったら離婚待ったなしなんじゃないでしょうか。
本にも書いてありますが節約に関する工夫が趣味レベルまで高められている森川さんだからこそできる生活な気はします。
思い込みを外してくれる本
僕はサラリーマン時代の手取りは22~3万円だったんですが、一人暮らしできる気はしませんでした。
というのも煙草を1日2箱吸って、ビールも毎日2リットルぐらいはガブガブ飲む。そして、付き合いも飲みに行く。
こんな生活なので給料なんて余らないんです。
もちろん酒、煙草をやる人でも抑え目にして一人暮らししているのはわかってましたが、当時の僕にはそれがもの凄く窮屈な生活に思えました。
でも、昨日の大原扁理さんにしても森川弘子さんにしてもそれ自体を楽しんでいるので、決して窮屈ではない。
それに出費を下げているから貯金だって出来るし、むしろ給料を使い切る僕なんかより精神的に余裕があるでしょう。
そう考えると年収150万円生活というのは経済的にも精神的にも余裕を持つための方法であって、決して貧乏が故の方法ではない気もします。
現に森川さん一家は年に1回の海外旅行ではわりと豪遊することが書かれていますし。
あとがき
森川弘子さんの本はアマゾンではすこぶる評判が悪いです。まあそれは森川さんがわりとハード節約家で、子供にもあまりお金を掛けないことが原因なようです。
ただこの本を書いている頃は娘さんは物心つくかつかないぐらいの年代なので、そこでお金を掛けてもあんまり覚えてないんじゃない?なんて思うんですけどね。
昔の彼女が「女の敵は女」、「女が集まっても碌なことにならん」って言ったのを何か思い出しました。
本自体はコミックエッセイなので読みやすいし、無駄遣いでお金が貯まらないという人、節約したいという人は一読の価値ありだと思います。