幸楽ブログ in 大阪

39歳無職ひきこもりから悪くない人生を手に入れる記録

大原扁理さんの20代で隠居 週休5日の快適生活を読んだ

大原扁理さんの20代で隠居 週休5日の快適生活を読みました。

ペンネームなのかもしれないですけど扁理(ヘンリ)というのは変わった名前ですね。でも、この人名前だけじゃなくて性格も変わっている。

関西でいう変子ですね。

高校卒業してすぐに携帯を解約して不要な人間関係を切ってみたり、バイト以外で喋らなさ過ぎて普通の会話が出来なくてこれはヤバイと思って海外に放浪の旅に出たりとブッ飛んでいる。

紆余曲折を経て東京の多摩市で週に2日働いて7~8万円の稼ぎで生活して、隠居生活を送ることになるのも読んでいるとそんなに違和感が無い。

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大原扁理さんのゆるい感じが気持ち良い

本の全編を通して伝わってくるのは良い感じの脱力感というか気負いの無さ。

こういう普通の生き方とは違う系の本って、自分は今はハッピーだぜ!というところは平和だったりするけど、日本の労働事情とか社会システムに関するところになるとやたらと牙を剥いて「社畜なんてクソなんだよ!オラァ!」な感じだったりする。

大原扁理さんも派遣社員として苦労したり、上京してフリーターしてた時は苦労したと書いているけど、「ワーキングプア時代は本当にクソみたいな生活で~」みたいに振り返るのではなくて、わりとさらっと書いていてる。

こういうところが精神的にも隠居できているのかなと思う。

大原扁理さんの考えはもの凄く仏教っぽい

本の中でも前世は坊主だと言われたことがあると書いてありますし、他力本願とか無理しないとか、禁欲寄り(完全に禁欲ではない)なところがもの凄く仏教の考えと近い感じがします。

粗食なところとかね。

僕は仏教に詳しいわけじゃないですが、仏教ってゆるい現実主義みたいなイメージなので、多分近いのではないかと思います。

読んで気持ちが楽になる本

フルタイムの仕事は本当に辛いので辞めて生活水準を落としたら意外に楽しかったYO!という本なんですけど、いい感じに気持ちが楽になるのは間違いないです。

あとわりと食がこの本でもかなりの部分を占めるんですけど、やっぱり自分も家を出て食をコントロールしたいなと思います。

医食同源なんて言うし、自分の周りでも食が性格とか考えに影響を与えると言っている人間は多いんですよね。(肉を食べると攻撃的になるとか)

大原扁理さんみたいに7~8万円で一人暮らしできるかどうかはわからないですけど、そんなに稼がなくても一人暮らしできるのがわかったので家を出たいとやっぱり思いました。

P.S

大原扁理さんは働いている2日間は障害者介護の仕事をしているそうです。

それで他の人の感想で「障害者の介護は楽じゃないぞ!何が快適生活じゃ!」みたいに書いてあって、実際に本を読んでみたら大原扁理さんも障害者の介護は大変って書いてあるんですよね。具体的な描写もありつつね。

後半部分なので読み飛ばしているのかもしれないけど、やっぱ人の書評を見るより実際に本を読まないとダメだなと思いました。