幸楽ブログ in 大阪

39歳無職ひきこもりから悪くない人生を手に入れる記録

建築業界だけは未経験転職しない方が良いという話

一昨年に建築業を営む義兄のところで働く為に東京に行った友人から電話があった。どうも陰湿な職人によるからかいやイジメで我慢の限界らしい。

教えても無い作業をやれとかいう馬鹿げた職場

以前にも電話を貰った時に聞いていたのだが、建築(主に家のリフォーム)現場では未だに技術は手取り足取り教えるものではなく、盗めというものらしい。

これは義兄やその同僚もそうで、俺達は学校の先生じゃなくて職人だから自分で考えて慣れていくしかないと言っているそうだ。(一応聞かれたら教えるとは言っているらしいが。)

しかし、彼らはなぜそれが非効率だということに気が付かないのだろうか?もし何も教えずに作業した結果失敗したり、後に問題となることになったりしたらどうするのか?

でも、彼らにとっては新人は耐えるべき当たり前のことなのだろう。

人手不足を助長する陰湿な新人いじめ

友人を悩ませるのはOJTのやり方だけではなく、一緒に働く職人からのからかいもある。

一応、友人の工務店から仕事を引き受けている職人ではあるが、現場では当然彼らの方が経験も技術もあるし、先輩である。

そんな彼らからはずっとバカにされ続けているそうだ。

電気工事の職人が若い衆を連れて現場にやってきて、「これは○○さん(僕の友人)に聞いたら全部教えてくれるから!」なんて大声で指示を出す。

友人をさんづけで呼ぶのもバカにしているためで、当然、友人が何をしていいのか全く分らないことをわかって言っている。

そして若い衆が友人に聞きに来て、「ごめん俺ではわからない」と返事をすると、また大声で「えーっ、○○さんわからないんですか!」みたいに囃し立てる。

こんなことがずっと続いているらしい。そりゃ人手不足は解消されないわ。

手取りは25万円だけどストレスで借金

義兄からは月に25万円貰っているらしく、それには感謝しているそうだが毎月ほぼ赤字らしい。

ストレスもあるし周りに友人知人も居ないので飲み食いで発散することもできないので、パチンコやネットカフェに入り浸っているそうです。

週末はネットカフェで過ごして朝に帰るのだけが癒しだと言っていました。

詳しくは聞きませんでしたがどうも25万円じゃ足りなくなってキャッシングにも手を出しているようです。

働くことで生活、金銭がマイナスになってしまうという馬鹿げた状況ですが、日本の雇用現場ではよく聞く話です。

建前では借金なんてするなとか言えますが、ストレスを抱えたままパチンコもせず無駄遣いしない生活なんて今の状況じゃできないんだと思います。

僕もかつて借金を抱えていたの想像できます。

どこも仕事の密度が対応できないレベルに上がっている

フランスは週35時間労働なのにG8ではロシア、日本に次いで3番目に自殺率が高い国らしい。

news.nicovideo.jp

この記事ではその理由を「仕事の密度」があがり過ぎているためだと指摘している。

8時間労働から7時間労働にしたけど、実際は8時間でやっていることを7時間でやるハメになったと言う人が4割強らしい。

www.mag2.com

日本は労働時間を短くする法律は施行されていないが、それでも仕事の密度は上がり続けているんだと思う。

昔なら見て覚えろでも、新人が見て覚えたり考える時間なりがあったのだろうし、方法も今より複雑ではなかったのだろう。

でも、今はそうではない。

仕事の密度が上がっているにも関わらず、教育方法は昔ながらの徒弟制度で、それでいて人手不足なんてバカらしい。

でも、どこでもそうなんだよね。

あとがき

彼は親の面倒を見ているのでニートというかSNEPにもなることも出来ない状態。

だから、本当にきついと思う。

一応親は年金を貰える年齢にはなったんだけど、阿含宗にお金を使うので忙しいらしく、家賃と食費(5万円)、光熱費も彼持ちらしい。

いざとなれば義兄の会社を辞めて期間工にでもなると言っていたが、期間工も密度がバカみたいに上がっていて1分1秒を管理される仕事。

今の日本じゃ働くなんてことは本当に馬鹿げていると思えてくる。

ちなみに今日は2月10日でニートの日だったらしい。僕はSNEPの年代で関係ないけど。

SNEPで居られるのもありがたいことなんだなとは思った友人からの電話だった。