苫米地英人の「テレビは見てはいけない」の感想
どーもサイトーです。
先週は苫米地英人の「テレビは見てはいけない」を読みました。かなり前にブックオフで100円売られていたので購入したものの読んでいませんでした。
この新書は3章構成になっているのですが、テレビの話が出てくるのは1章のみで2章、3章は言及無し。
申し訳程度に最後の一行で「あなたはテレビの洗脳によって、そんな価値観を未だに信じていませんか?」と出てくるのみ。
どないなっとんねん・・・。
表紙を見てみるとサブタイトルに「脱・奴隷の生き方」とあるので、こっちがメインタイトルやん!と突っ込まずにはいられませんでした。
1章は博士も知らないニッポンのウラ、博士の異常な鼎談のおさらい
苫米地英人が2000年代で世に出たのは、今は亡きミランカでやっていた博士も知らないニッポンのウラというインターネットトーク番組だと思う。
その後MXテレビで作成された博士の異常な鼎談にも苫米地英人は出演してたいけど、そこで語った内容が1章で書かれています。
- グーグルの弱点はサーバー維持のための電力
- キーホールテレビ
- デジタル放送は約3秒遅延している
- テレビ局は枠をオークション形式で販売しろ
等々ほかにもありますが、今でも結構面白い内容だったりする。
個人的にはグーグルの弱点は検索結果を見ていても電力というのは今でもそうなんじゃないかと思う。重複コンテンツとか多いし。
カリスマ美容師、ハイジニーナ脱毛の仕掛け人
このテレビは見てはいけないの中でわりと衝撃的だったのが、カリスマ美容師の仕掛け人が苫米地英人だったということ。
本書で語られるカリスマ美容師誕生のきっかけは人員不足だという。立ち仕事の接客業で給料も安く3K(キツイ、汚い、給料が安い)業界なので人が集まらない。何とかならないかという話だったそう。
実際は仕掛け人の一人なのかもしれないが、世代的にドンピシャで僕の同級生でもわざわざカリスマ美容師がいる店に髪を切りに行ったり、美容師を目指したりした人間が結構いた。
90年代はとりあえずマスコミに踊らされる時代でもあったので、カリスマ美容師以外にも僕らの年代は割りと踊っていたと思うけど苫米地英人にも踊らされていたとはびっくりだ。
また女性の陰部の脱毛をハイジニーナ脱毛と呼ぶそうだけど、それもハイジーン(hygiene衛生、衛生学)という言葉をもじって造語を作ったのも彼らしい。
まとめ
第2章は脱・奴隷の生き方なんだけど苫米地英人が多く出版している自己啓発本のエッセンスをぎゅっとまとめた内容になっている。
第3章は日本人はなぜお金に騙されやすいかという内容だけど、まぁよくある日本人批判。
この本の出版は2009年9月出版。苫米地英人ファンだった僕がほとんど見聞きした内容だったから、恐らく当事の苫米地英人が興味があること、語っていたことをぎゅっとまとめたのがこの1冊なんだと思う。
発売当時、彼の本は結構売れていたので、その流れに沿って無理やり出した感じが否めない。
なぜなら、やっぱり「テレビを見てはいけない」についてあんまり書いてないからね。